• 空き家問題の早期セルフマネジメント

解決策

ケース② 地方山間部の空き家の放置による損失

ケース②

40歳で両親が他界、地方の山間部にある空き家を相続した。自分は同じ県内の都市部で暮らしており、2か月に1度実家の様子を見に行っている。

【前提条件】

・土地の評価額:300万円
・建物の評価額:200万円
・実家の立地:広島県 庄原市(都市計画区域外)
・自分の居住地:広島県 広島市内(実家から車で1時間半)

【試算パターン】

・②-1 相続後、50歳まで10年間実家を放置した場合
・②-2 相続後、すぐに売却した場合
・②-3 相続後、すぐに賃貸とした場合

【試算結果】

②-1 相続後、50歳まで10年間実家を放置した場合

下表のとおり、年間約20万円の維持費が発生。建物が劣化し、売却の機会も失う。

②-2 相続後、すぐに売却した場合

上記の表の維持費を払う必要がなくなり、売却による収入も得られる。

②-3 相続後、すぐに賃貸とした場合

下表のとおり、維持費のうち約14万円分を払う必要がなくなり、家賃収入も得られる。

【まとめ】

②-1~②-3の結果を比較すると、下図のようなイメージとなります。

※本試算結果は一例です。立地等の条件により金額が異なります。
  • この記事の筆者

    中電技術コンサルタント株式会社

    織田 恭平

    技術⼠(建設部門)

    普段は、コンサルタントとして自治体の空き家対策を支援している。空き家以外にも、都市計画・まちづくりに係る各種プランニングや、地⽅創⽣関連事業の企画・運営等に従事。 趣味はサイクリング。

    この記事は2023年5月16日に作成したものです。

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