• 空き家問題の早期セルフマネジメント

解決策

早めの売却が望ましい理由

空き家は急速に劣化する

人が住んでおらず、適正に管理されていない家は急速に劣化します。劣化が進み危険な空き家となった家は、様々な問題を引き起こします。例えば…
・老朽化による倒壊
・放火による火災
・不審者による治安悪化
・景観の悪化
・ごみの不法投棄
など、その問題は自分自身に跳ね返ってくるだけでなく、ご近所の方々へも迷惑をかけることになります。

個人の問題から地域・まちの問題へ

このような空き家が地域の中に増えると、地域の価値や魅力低下につながり、人口の流出を引き起こすといった負のスパイラルが発生します。地域の価値が下がるということは、すなわち「資産価値が下がる」ということなので、結果、所有する個人に帰ってきます。

無駄な費用を払い続けることに

空き家を所有することになった場合、それだけで様々な費用が発生します。固定資産税、都市計画税、電気・ガス・水道の基本料金など、年間20万円前後かかることも。また、きちんと維持管理をしようと思うと、修繕などの維持管理費や家までの交通費も発生します。

早めに売却を検討した方がよいケース

以下のように将来空き家になる可能性が高い場合は、早めの売却を検討しましょう。
・子どもが全員独立し、実家に戻る予定のない方
・相続トラブルが予想される方
・高齢者施設など住み替えを考えている方

○子どもが全員独立し、実家に戻る予定のない方
子どもが成人し独立した場合、仕事や世帯を持つとなおさら生活の拠点を簡単に変えることはできません。今の家にこのまま住み続け、将来空き家になった場合、空き家を管理することになるのは離れた場所で暮らす相続人です。子どもたちに余計な費用や手間をかけさせないためにも、早い段階から売却を検討することをオススメします。

○相続トラブルが予想される方
法定相続人が多い場合や、相続人同士の仲が悪い場合など、相続時にトラブルが予想される場合は要注意です。仮に財産として不動産を現物のまま残したとすると、公平に分けるのが難しく、さらなるトラブルを引き起こす可能性があります。あらかじめ売却し現金として相続することで、トラブルを防ぐことにつながります。

○高齢者施設など住み替えを考えている方
高齢者施設や都心部のマンションなど、近い将来住み替えを検討されている方は、今住んでいる家を売却することで、住み替えの資金源とすることができます。早めに売却することで、より高い価格で売却することができるかもしれません。
  • この記事の筆者

    中電技術コンサルタント株式会社

    大迫 光希

    普段は、コンサルタントとして自治体の空き家対策を支援している。空き家以外にも、まちの防災計画に係る各種プランニングやワークショップ、公園などの設計・計画等に従事。 趣味はサッカー観戦。

    この記事は2022年12月27日に作成したものです。

あわせて読みたい記事

ご相談・ご質問はこちら
  • お家の未来に関すること
  • 実家に関するお悩み
  • 空き家に関するお困りごと